NFB JAPAN

Nitto-Freshco Biofuel JAPAN


タイの発電事情とパームプランテーションの現状


パームプランテーションの90%がタイ南部の14県に集中しており、タイ南部のプランテーションの合計は約95万ヘクタールです。もともとタイの南部は恒久的に電力不足に悩まされ、併せて、長年地域住民が火力発電所の建設に強く反対であることから地域の電力不足は改善する見込みがありませんでした。

このような理由から南部の県はバイオマス発電所を推進しており、併せて、最大のパーム産業を有している地域でありながらパームトランク(Oil Palm Trunk:アブラヤシの幹)の処分(リプラント)に頭を痛めていたことから各県とも本事業をモデル事業にすべく大変興味を示していただいています。


バイオマス燃料 製造・販売事業概要


地球温暖化が急速に進む中、世界ではそれを阻止する動きが進んでいます。日本においても、2020年10月に「2050年までにカーボンニュートラル宣言」を行いました。CO2排出の4割を占める発電の脱炭素化に向け、バイオマス燃料も火力発電における石炭の代替え再生可能エネルギーとして注目されています。

弊社グループ企業のNFB Thailand(Nitto-Freshco Biofuel Co.,Ltd.) では、以前からバイオマス発電所用燃料の製造に向け、原料をパームトランク(Oil Palm Trunk:アブラヤシの幹)に特化し、世界に先駆けて取り組んでまいりました。 これまで、バイオマス燃料としては、木質ペレット、PKSが主に利用されてきましたが、パームトランクは利用されることが無いまま古木となり放置され、腐敗することによりメタンガスを発生し環境汚染の原因となっていました。そこから逆に、パームトランクを工場で燃料化(チップ、ベイル)することによって、火力発電燃料としてタイ国内のバイオマス発電所に販売しております。

【日本向け品質】
パームトランクをはじめとする植物由来の燃料は、高濃度の塩素とカリウムを含む為、日本ではバイオマス燃料としては避けられてきました。NFB Thailand では、特殊な工程を経る事により、カリウム、塩素など不適合な物質を日本国内のバイオマス発電所で使用できるレベルまで削減することを可能にしました。

BOI(タイ投資委員会)
2020年、NFB Thailand はその事業内容よりGHG排出削減に寄与するBCGモデルの企業として、BOI(タイ投資委員会)より認証を受けております。
※BCGモデル(Bio-Circular-Green Economic Model)
包括的で持続可能な成長のための新しい経済モデルとして、タイ政府によって推進されている。 BCGモデルは、生物多様性と文化的豊かさにおける国の強みを活かし、テクノロジーとイノベーションを利用して、タイを価値に基づくイノベーション主導の経済に変えている。 このモデルは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも準拠しており、タイの社会経済開発の主要な原則でもある十分性経済哲学(SEP)と整合することも目的としている。

第三者認証スキーム
NFBタイランドでは、日本向けペレットの製造を進めています。FIT/FIP制度における認証スキームとして2024年3月までにGGL認証を受ける予定です。


今後の展望


サスティナブルな供給量
タイ全体のパームプランテーションの面積が1,060,000ヘクタール(2022年)であることから最大年間210Mトンの原料ベースでのパームトランクの収穫が可能で、安定した供給が可能です。
また、FIT認定を受けるバイオマス燃料も、PKS、パームトランク以外の植物も順次認められており、新しい原料の収穫(スーパーソルガム、ユーカリの皮)も進めております。


輸入事業


日本基準に適したパームトランク以外にも、弊社の基準(トリートメント)をクリアしたPKS(Palm Kernel Shell)をマレーシア、インドネシアからも出荷が可能です。今後は全方方位の供給体制を確立し2025年をめどにタイ南部のクラビ県でOPT燃料生産を計画しています。


SDGs


従来の化石燃料に替わり、植物由来の原料(パームトランク)を原料としバイオマス発電所用の燃料を製造・供給することで、カーボンニュートラルにより実質的なGHGの排出をなくします。 安全かつCo2削減に寄与するバイオマス燃料提供し、安定した電力供給を支えます。

なぜ原料にOPTが選択されたのか?


今後PKSとEFBは必ず価格が急騰します。タイには発電総量は1700MW。計161カ所バイオマス発電所があります。
タイの殆どのバイオマス発電所の燃料は籾殻ですが、近年は籾殻の高騰が続いているのが実情です。
元々ゴミだった籾殻が価格高騰した理由は、
精米するために必ず精米所に米が集められるために精米所が籾殻の価格をコントロールしはじめたからでした。
PKSもEFBもパーム油を搾油するために必ずCPO MILL(パーム搾油工場)に集められます。
PKSとEFBも儲かることを勉強したCPO MILLが価格をコントロールを始めたら価格の高騰を招き籾殻と同じ運命を辿ります。
その点PKS、EFBと比較してOPTはCPO MILLは一番触りたくない手間のかかる原料なので価格は上昇しにくい。
これが本事業のOPTを選択した理由です。


Gallery




NFB チョンブリ工場



住所:588 mu1 Tambon Hang Sung, Amphur Nong Yai, Chonburi 20190, Thailand
(バンコクから150km、タイ最大の港レムチャバン港から50km)
運転開始日:2019年4月1日
年間製造量:1.2万トン
土地:1ヘクタール
建坪:2,400平米
国内向け燃料似姿:ベール/ペレット
海外向け燃料似姿:ペレット
積出港:レムチャバン港 (Laem Chabang Port)
タイ国内の販売先:BMP Energyバイオマス発電所、サイアムセメント
チョンブリ県概要:パームプランテーションの規模は南部と比較すれば10分の1と小規模だがタイ国内のバイマス発電所集積地に近い優位点があります。同県のパームプランテーションの面積は50000ヘクタール。



NFBクラビ第1工場



NFBクラビ第1工場概要
稼働予定日:2025年
場所:クラビ県
敷地面積:3ヘクタール
年間生産量:ペレット 6,0000トン/年  ベール 120,000トン/年
供給保証:原料供給保証をクラビ県が行います。


CONTACT




Nitto-Freshco Biofuel Co.,Ltd (NFB Thailand)

住所:99/103 MOO3 Jangwattana Rd.Thailand Bangkhen,Laksi,Bangkok、Thailand
CEO:Mr. Yanapon Chaichanawongsrat
設立年:2018年8月
資本金:30,000,000タイバーツ
社員数:10名NFBチョンブリ工場

NFBジャパン株式会社

愛知県春日井市宮町中島22

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